ホラー・サスペンス
思いのほか怖かったのと結末が良かったので書くことにしました。
主演がチン・ギジュさん。
「ここに来て抱きしめて」「麗 〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」などに出演。
可愛らしいですねえ、いつも可愛いわ、この方。ふんわりした雰囲気なんだけど強いというね。
ギジュさんが演じるギョンミはハンディキャップあり。
聴覚障害があるので危険を知らせる光るアイテムで察知して運転や生活もしています。
仕事上もちょっと差別的なことがあったり嫌なこともある。
お母さんも聴覚障害があるんだけど真面目に働きお金を貯めて済州島に一緒に遊びに行こうと小さなことを喜びに頑張って生きている2人。
そんな母娘が殺人鬼に狙われる羽目に・・たまたま目についたから、そして楽しみである殺人の邪魔をしたから。
いわゆる殺人鬼からしたら「良いとこだったのに!!」ですわ。
その殺人鬼はウィ・ハジュン氏が演じてます。ドゥシクって名前かな?あんまり名前呼ばれてないんで良いんですけどね、殺人鬼とだけ覚えてね。
ウィ・ハジュン氏は「コンジアム」「イカゲーム」「ロマンスは別冊付録」とか頻繁にお目にかかっています。いつものイケメンっぷりから差がすごい。だから怖い。
イケメンが正義なんてのは勝手なイメージだけど、自分でも知っていて用意周到に頭を使い、演技で周りを欺き、犯人であることを特定させにくくしている知能派でもあります。
さらには車に変装用の衣料や殺人用のナタや刃物などを大量に積載し目をつけた相手を車に引っ張り込んだり隠したりして発見を遅らせるんですよ、わっルゥ!!
そしてさらに面白くさせているのが妹思いの元軍人のパク・フンさん(初めて知りました)氏演じるヨングさん。
殺人鬼に殺されかけて大怪我をしているヨングの妹が助けを求めているところにギョンミさんが通りかかったりしたものだから「靴を拾ったらお前も殺す」とかいきなり狙われるきっかけでもあったりしますが・・・。
にしたって!!ヨング氏強し!元軍人だからか?
決して見た目スマートではなく東野幸治さんに似てるから私は「東野」って言ってたんだけど(こら)、唯一殺人鬼からポイント取れるポジション。
見てると殺人鬼めっちゃ殴られる、わー!ってなるんですけどもね。イケイケヒガシノ!ってなるよ?
だけど惜しいところでこれまた殺人鬼退治完了ならずなんですよ、もう。
勘違いされちゃったりね?
で、その彼は勿論すでに巻き込まれちゃってるんですが、なんと!!
妹と、もう次捕まったら殺されちゃう状態のギョンミ、この2人の女のどっちを取るんだと謎の2択を殺人鬼に迫られてしまう。
なかなかに理不尽だけどこれまた頭のいい殺人鬼。シスコンだからめっちゃ迷うわけです。ってか身内が死にかけで苦しんでいる、場所を教えてやるけどって言われたら迷うか・・。
ま、この人がいるから逃げては捕まり、殺されかけては助けられ、の繰り返しが生まれてワクワクヒリヒリいたしますんです。ありがとうね東野。(失礼すぎる)
そしてちょいちょい出てくる観察眼が鋭いギョンミ母。
ギョンミと共に「ああ、もうなんで!!?」って事をするから面白いんです。
大抵「あああ、今出てきちゃダメ!」とかなるキャラ、あれ!
でもね、彼女も聴覚障害なのですがギョンミよりも長く生きて辛い思いもしてきたのでしょうね、最初から殺人鬼(それもいい顔して親切そうに寄ってきた)をオカシイと思って見てましたから。さすがです。
基本的にハラハラするのは警備員とか警察の人には、母娘の言うことが通じないわけで。あーもう、ってなるのがイライラさせて深みにはまるんです、ええ、そう、この母がいるからこそですわ。
いい感じに演じていらっしゃいます。
キル・ヘヨンさん。最近見たドラマでは「車輪」とかかな、いいお母さん役も多いかも。
常に
「なんで通じないの?どうして顔のいい人のことを信じるのー!!?」
な場面もいっぱい出てきます、ほんと気をつけようと思った次第。
イケメンしか勝たんとかないわ、気を付けてみんな。
殺人鬼との最終決戦は大勢の人が行き交う繁華街。
でも誰も必死で逃げたり、泣きながら探したり、必死な形相の人間になんか全然気を留めないんですよね。これも現代の怖さだと思いました。
もう少し他人の行動を気にかけてもいいのかもしれませんよ。危険察知能力は大事です。
最終決戦までの緊張感が続き思わず肩が凝るくらいの迫力は十分ありました。
面白かったです。はー・・しんどカッタ・・・。